2008年02月28日

「アイーダ」の主役はアムネリス!?

■現場立会いのために鳥取への往復を繰り返しています。実作業は少ないのですが、往復で7〜8時間かかります。大雪になるともっとかかります。あまりいい仕事とは言えませんが、途中の食事やケーキのお土産、車中での音楽鑑賞の楽しみがあります。
■車中では、最近あまり聴いていなかったオペラのCDを聴いています。先日はアバド&スカラ座の「アイーダ」(ヴェルディ作曲)を繰り返し聴きました。
■このレコード(当時はLP)が出たときは、その少し前にカラヤン&ウィーン・フィルによる同曲のレコードが出たばかりで、どうしても比較してしまいました。アバド盤では超一級の歌手を集めてはいますが、カラヤン盤の強烈で効果的な演奏のほうが印象的でした。それに、カラヤン盤ではバルツァのアムネリスにとても感銘を受けました。
■アバド盤はLP以来しばらく聴いていませんでしたが、昨年、CD2枚組で安く売っていたので購入しました。主役のリッチャレッリのアイーダがちょっと弱いのが気になります。オブラスツォワのアムネリスがどぎついので、2人の場面ではアイーダが負けてしまいます。ヌッチのアムナスロは、以前は独特の歌い方が気になりましたが、その後、ヌッチがヴェルディ・バリトンとして活躍するに従って、慣れてきました。いまは気になりません。ギャウロフのラムフィスはさすがに堂々としたもの。有名なムーティ盤でも歌っているし、前記のカラヤン盤でも歌う予定だったそうです(風邪のためR.ライモンディに交代)。ドミンゴのラダメスについても何も言うことはありません。それに、スカラ座のオーケストラと合唱はやっぱり独特の雰囲気があります。いかにもイタリア・オペラといった感じです。あまり流されないようにアバドがカチッとまとめています。今となっては結構いい演奏で、カラヤン盤と遜色ないように思います。



Verdi: Aida / Abbado, Domingo, Nucci

■さて、イタリア・オペラでは、我々とは違って、手に入れにくい女性を手に入れようとします。ヴェルディでは、自分より身分の高い男が狙っている女性(「イル・トロヴァトーレ」)、自分の血筋を毛嫌いしている家の女性(「運命の力」)、自分の重鎮の妻(「仮面舞踏会」)など。手に入れても悲劇的な結末になるものも。親の反対にあって女性の病気を悪化させて死なせてしまう「椿姫」、身分の違いによるコンプレックスから嫉妬を起こして妻を殺してしまう「オテロ」。「ファルスタッフ」は論外。ヴェルディ以外でも、自分の命を顧みず手に入れようとする「トゥーランドット」などがあります。「トゥーランドット」では最後にその女性を手に入れますが。ただし、その影でカラフのために命を落とすリューという哀れな女性もいます。私なんか「リューにしとけや!」といつも思ってしまいます。
■そして、「アイーダ」では「アムネリスにしとけや!」と。
■アムネリスは恋敵アイーダには意地悪かもしれませんが、ひたむきにラダメスのことを恋い慕っています。ラダメスをだまし、没落させたアイーダが、地下牢でラダメスと手を取り合って死んでいくとは露知らず、アムネリスは地下牢の上でラダメスのことを思い、祈り続けます。そして、このオペラはアムネリスの祈りの言葉で幕を閉じます。このアムネリスの祈りこそが、ホントの「愛ーだ!」

※ オペラのあらすじなどの情報は以下のサイトが詳しく紹介
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わかる!オペラ情報館
posted by yahoon at 21:21| Comment(0) | その他
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