2008年12月24日

2008年のCD

■取り上げるのが遅くなりましたが、今年のレコードアカデミー賞です。

■イマイチ、パッとしないですね。目を引く新録音の少ない年でした。演奏家の数が減少しているわけでもないと思うのですが、いまどきの演奏家は録音に関心がないのか、慎重なのか。あるいはレコード会社の制作費がないのか。昔に比べて演奏技術、録音技術ともに向上しているはずなのですが。。。レコード会社は往年の名録音の再販を繰り返すことで凌いでいる現状がうかがえます。
■私が聴いた新録音の数もわずかしかありません。その中でもっとも印象に残ったのはキーシン(ピアノ)のベートーヴェン協奏曲全集。決して往年の名演を凌ぐほどの名演とは言えませんが、もともとそういった演奏を目指しているようにも感じられず、ただ自分の表現したいことを表現したといった内容です。叙情的な面を重視した演奏で、「優男(やさおとこ)的」な印象を受けますが、聴き込んでいくとしっかりした太い芯があることに気づきます。テンポの変化が大きいのも特徴です。ちょっと個性的なので合わない聴き手もいるかもしれません。(決して奇異な表現ではありません。念のため。)C.デイヴィス&ロンドン響による熟達の伴奏も聴きものです。C.デイヴィスはキーシンの意を汲んで、「それならば」と、逆にその意思を引っ張っているようにも感じます。「巨匠」というよりもまさに「名匠」といった感じです。
posted by yahoon at 12:14| Comment(0) | TrackBack(2) | その他